巣立ち

2020/08/27

今日は大学生の生徒さんについて

最初は3年生の妹さんが通い始めてくれて、彼女もひょこっと後を追うように5年生から通ってくれています。

とても努力家で頭脳明晰な彼女との8年はまた一つ私の心に贈りものを届けてくれた1人です。大学生まで趣味で続けてくれた生徒さんも初めてで、私自身も模索しながらのレッスンして来ました。

姉妹揃ってこの春から、曲は違いますがバッハの平均律、ショパンのエチュードを勉強し始め、変化を感じています。

特に現大学生の彼女はここで習い始めてからずっと自分自身の意見を持ち、自分が弾きたい曲と向き合ってきました。ペースも学校を最優先させ、ピアノと向き合い『出来る事』を一緒に模索してきました。

今までは何処か自分の意思を通す事で満足していた部分もあったと思います。自分の意見が言えるという事はとても大事な事だと思いますし、何故その曲を弾きたいのかも聞きながら寄り添いながら進めて来ました。

あと半年ほどで学業に専念するため、ピアノは一旦長期お休みする事になる前に自分にとって為になる曲を選んで欲しい。と春に相談がありました。

半年で出来る所まで・・と思いながら平均律のバッハプレリュードフーガ第二巻の2番、ショパンのエチュード10−2をスタートする事に。

最後の最後でクラシック音楽の大事なバッハとショパンのエチュードへ戻って来てくれた事が嬉しくテクニックの事、無理のない演奏をするために丁寧にレッスンして来ました。まだまだエチュードは途中ではありますが、それでも今日の演奏は今の彼女が精一杯向き合ったと分かる素敵なハーモニーが聴こえ、特にバッハは自分なりに音楽を考えた事が分かる演奏でした。

疑問に思ったことは迷いなく質問出来る彼女から教わる事も多々あり、私自身も勉強し直したりと次回を最後に新たな一歩を踏み出す彼女を送り出せる事に感謝した一日でした。

次回最後になるレッスンでどんな演奏を聴かせてくれるのか楽しみです。